きょうの判決(2月22日・横浜地裁)

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・・・この日は、朝から506号法廷で裁判員裁判が開かれていたものの、開廷前には傍聴希望者の行列が出来ていた為、筆者は早々に諦めて他の法廷へ回った。ちなみに、下記の裁判員裁判の判決公判も開廷前には傍聴席が満席となるなど、全体的に傍聴人が多かった印象がある。

①事件番号:令和2年(わ)第1679号
 罪 名:過失運転致死
 判 決:禁固2年・執行猶予5年
 担 当:吉田裁判官(単独)
 概 要:東急バス運転士だった被告は、昨年7月24日に路線バスを運転して横浜市都筑区茅ヶ崎中央の丁字路交差点を右折した際、横断歩道を渡っていた自転車と衝突し、自転車に乗っていた男児(当時8歳)を車底部に巻き込んで死亡させた。判決理由の中で吉田裁判官は、「事故態様は無謀運転によるものではないが、職業運転手としての過失は相当に重い。前方左方への注視を怠ったという点についての非難は免れず、被害者の両親は峻烈な処罰感情を有している」としながらも、「事実を認めて反省の態度を示し、今後は運転しないと述べている。古い罰金前科を除いて前科が無い」として情状酌量を認めた。

② 事件番号:令和2年(わ)第1671号
 罪 名:強制わいせつ
 判 決:懲役2年・執行猶予3年
 担 当:渡邉裁判官(単独)
 概 要:被告は昨年10月23日に横浜市内を走行中の相鉄線電車内で、女性(16歳)に痴漢行為をした。判決理由の中で渡邉裁判官は、「被害者の陰部へ継続的に手を入れて弄んだというもので、先行する他者の痴漢行為が誘因となって犯行に及んだという経緯は、大人としてあるまじき態度。06年に罰金刑に処せられた同種前科があり、この件について本人は冤罪を主張するが『本件が初めての痴漢行為だった』という供述は信じ難い」としながらも、「常習性の有無は不明と言わざるを得ず、実刑が相当とまでは言えない。事実を認めて反省の態度を示し、被害者へは200万円を支払って示談が成立している」として情状酌量を認めた。

③ 事件番号:令和2年(わ)第1316号
 罪 名:道交法違反
 判 決:懲役10ヶ月
 担 当:渡邉裁判官(単独)
 概 要:被告は19年8月30日に横浜市鶴見区内で原付バイクを無免許運転した上、同年12月14日には同区内で乗用車を無免許運転した。判決理由の中で渡邉裁判官は、「07年から無免許運転で4回検挙されており、17年2月16日には無免許過失運転致傷で懲役1年6ヶ月・執行猶予4年に処せられているのにも拘らず、前刑から2年5ヶ月後には再犯に及んでいる」として、被告に実刑判決を言い渡した。

④ 事件番号:令和2年(わ)第2006号
 罪 名:危険運転致傷
 判 決:懲役1年・執行猶予4年
 担 当:渡邉裁判官(単独)
 概 要:被告はキャバクラ等で飲酒した翌日の昨年7月28日、大和市中央から乗用車を運転していた途中で仮睡状態となって標識に衝突した上、ハンドルを切り損ねて対向車と衝突し、乗用車の運転手に全治15日間の怪我を負わせた。

⑤ 事件番号:令和元年(わ)第1319号等
 罪 名:殺人、傷害
 判 決:懲役12年(未決勾留日数400日算入)
 担 当:家令裁判官(合議/裁判員裁判)
 概 要:被告は知人の女と共謀し、19年6月7日に川崎市麻生区のアパート自室で、知人女性(当時54歳)へ暴行を加えた後、両手で首を絞めて殺害した。弁護側は責任能力等を争っていたが、判決理由の中で家令裁判長は「各犯行時の行動は自ら方法を選択し、自ら被害者の首を絞めており、精神障害が影響を与えたとする鑑定結果は採用出来ない。殺害が悪い事と理解した上で行っており、事理弁識能力が低下していたとは言えない」などと指摘し、被告の完全責任能力を認定。その上で、「嘘を言って被害者をおびき寄せて激しい暴行を加えた上、しばらくした後に首を絞めて殺害したという、強固な殺意に基く残忍な犯行。犯行を全体的に主導したのは共犯者だが、暴行で果たした役割は大きい」として、被告に実刑判決を言い渡した。

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