地裁の小窓 ー傍聴最前線ー

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zoom RSS きょうの判決(6月13日・横浜地裁)

<<   作成日時 : 2016/06/13 19:00   >>

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・・・この日は、殺人・わいせつ誘拐などの罪に問われた物袋勇治被告の第2回公判(裁判員裁判)が404号法廷で開かれていたが、筆者は傍聴券(27枚に対し、希望者39人)の抽選に外れて傍聴出来なかった。ただ、そのお陰で思わぬ“掘り出し物”に遭遇する事が出来たのは幸いだった。

@事件番号:平成28年(わ)第575号
  罪 名:詐欺未遂
  判 決:懲役2年6ヶ月(未決勾留日数10日算入)・執行猶予4年
  担 当:馬場裁判官(単独)  
  概 要:被告は氏名不詳者らと共謀し、今年の4月に横浜市青葉区内の民家へ親族を装って電話を掛けて現金250万円をだまし取ろうとした。判決理由の中で馬場裁判官は、「遊ぶ金欲しさから現金受け取り役をするなど極めて安易に犯行に加担しており、経緯に酌むべき点は無い」としながらも、「犯行への関与は従属的。現在20歳で前歴はあるが前科は無い」として情状酌量を認めた。判決言い渡し後、馬場裁判官は「仮に成功していたら、間違いなく実刑です」などと被告に語り掛けた。

A事件番号:平成28年(わ)第510号
  罪 名:窃盗、傷害
  判 決:懲役2年・執行猶予3年
  担 当:伊東裁判官(単独)  
  概 要:被告は今年の3月に相模原市中央区内のコンビニ店で、ウイスキー等8点(5,107円相当)を万引きした上、追いかけて来た店長に暴行して全治1週間の怪我を負わせた。判決理由の中で伊東裁判官は、「店長から追尾された後に激しい抵抗をするなどしており、悪質な犯行」としながらも、「前科は無く、被害品は還付されている」として情状酌量を認めた。

B事件番号:平成28年(わ)第417号等
  罪 名:強要未遂、道交法違反
  判 決:懲役1年6ヶ月・執行猶予4年
  担 当:伊東裁判官(単独)  
  概 要:女性音楽家のマネージャーだった被告は、同女から別れを切り出された事に腹を立て、今年1月に横浜市内またはその周辺から「貴女のヌードを発表します。『FRIDAY』に明日にでも写真を売ります」等のメールを送信し、脅迫して義務の無い行為を負わせようとした。また、同年3月には横浜市中区内で乗用車を無免許運転した。判決理由の中で伊東裁判官は、「多数回にわたりメールを送信するなど卑劣且つ悪質な犯行。多数の交通違反歴で免停処分を受けており、交通法規を守ろうとする意識が低い」としながらも、「これまで前科は無く、今後は被害者と接触しないと誓約している」として情状酌量を認めた。
  
C事件番号:平成28年(わ)第434号等
  罪 名:遺失物横領、占有離脱物横領
  判 決:懲役1年2ヶ月(未決勾留日数30日算入)
  担 当:近藤裁判官(単独)  
  概 要:被告は今年の1月に横浜市南区内のパチンコ店で、男性が遊技台に置いていたウエストポーチを持ち去った上、同年2月には同店で女性が置き忘れた財布を横領した。判決理由の中で近藤裁判官は、「2度にわたり同じパチンコ店で短期間に犯行を繰り返しており、規範意識が乏しい」として、被告に実刑判決を言い渡した。

D事件番号:平成28年(わ)第560号
  罪 名:強要未遂
  判 決:懲役1年6ヶ月・執行猶予3年<保護観察付>
  担 当:近藤裁判官(単独)  
  概 要:被告は今年の3月に横浜市磯子区内の自宅で、元交際相手の女性に「色々な人を巻き込んで徹底的に殺します」等といった旨のメールを送信し、復縁を迫ろうとした。判決理由の中で近藤裁判官は、「激烈な言葉を並べており、犯行態様は悪質性が高い。被告人自身が自殺未遂した事は認められるが刑事責任は重い」としながらも、「反省の態度を示しており、これまで前科・前歴も無い」として情状酌量を認めた。判決言い渡し後、近藤裁判官は「考える気持ちが変わった時、家族やカウンセラーに相談して、いきなり行動を起こさないように」などと被告に語り掛けた。
  
E事件番号:平成27年(わ)第1816号
  罪 名:道交法違反
  判 決:懲役3ヶ月・執行猶予2年
  担 当:近藤裁判官(単独)  
  概 要:被告は昨年4月の深夜に藤沢市内の一般道で乗用車を酒気帯び運転した。弁護側は「アルコールを保有する状態で運転をしていない」と無罪を主張していたが、判決理由の中で近藤裁判官は「『パトカー車内で呼気検査を実施して0.2〜0.25mgのアルコール濃度を検出し、メモリを確認した』とする目撃証言がある。この人は、被告・警察とは関係ない一般市民で、捜査に協力したに過ぎず、被告人をあえて貶める事情も存在しない。酒を飲んでいないのに呼気検査をするかどうかで押し問答をするのは不合理で、被告人の『警察をからかおうとした』旨の供述は不自然」などと指摘。その上で、「アルコール濃度は高濃度とは言えないが犯情は芳しくない」としながらも、「相当に古い異種の罰金前科2犯しかない」として情状酌量を認めた。

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