きょうの判決(6月6日・横浜地裁)

・・・この日は、常習累犯窃盗の罪に問われた被告の公判が405号法廷で開かれていた。この被告と筆者が御対面するのは今回が4度目なのだが、刑務所を出所してから再犯に至る早さには、ただただ驚きを禁じえない。
 【本欄過去記事→http://0-3459.at.webry.info/201410/article_14.html

①事件番号:平成28年(わ)第523号等
  罪 名:覚せい剤取締法違反
  判 決:懲役2年・執行猶予3年
  担 当:伊東裁判官(単独)  
  概 要:被告は今年の3月に横浜市港北区内の路上に駐車中の乗用車内で、覚せい剤を気化・吸引して使用するなどした。判決理由の中で伊東裁判官は、「26歳頃から使用を開始し、一旦は中止したものの再開するなど、覚せい剤に対する常習性・依存性が一定程度進んでいる」としながらも、「前科・前歴は無く、今後は川崎ダルクへ通所する意向を示している」として情状酌量を認めた。判決言い渡し後、伊東裁判官は「やるかどうかは、最終的には貴女が決める事」などと被告に語り掛けた。

②事件番号:平成28年(わ)第438号
  罪 名:傷害
  判 決:懲役1年(未決勾留日数40日算入)
  担 当:伊東裁判官(単独)  
  概 要:被告は知人と共謀し、昨年7月に横浜市旭区内の歩道上で女性(31歳)を棒で殴って全治22日間の怪我を負わせた。判決理由の中で伊東裁判官は、「事前に被害者を追尾し、一人になるタイミングを図って暴行するなどしており、計画的且つ危険で極めて悪質な犯行。前科多数で法を守る意識が乏しい」として、被告に実刑判決を言い渡した。

③事件番号:平成28年(わ)第310号等
  罪 名:窃盗
  判 決:懲役1年2ヶ月・執行猶予3年
  担 当:伊東裁判官(単独)  
  概 要:被告は昨年6月と今年1月の2度にわたり、横浜市南区内の集合住宅のベランダに干してあった女性用下着を盗んだ。判決理由の中で伊東裁判官は、「常習性も窺われる悪質な犯行」としながらも、「被害者とは示談が成立しており、前科・前歴も無い」として情状酌量を認めた。
  
④事件番号:平成28年(わ)第141号等
  罪 名:詐欺、覚せい剤取締法違反、強盗未遂、窃盗
  判 決:懲役4年6ヶ月(未決勾留日数70日算入)
  担 当:伊東裁判官(単独)  
  概 要:被告は昨年8月~11月の間、横浜市緑区や神奈川区内の飲食店で無銭飲食をした上、西区内の駐輪場で自転車を盗むなどした。更に、同年11月には神奈川区内の路上で女性(20歳)にスタンガンを突き付けて現金を奪おうとした。判決理由の中で伊東裁判官は、「強盗未遂では予めスタンガンと目出し帽を準備するなど、計画的・危険で悪質な犯行。消費者金融から借金を重ね、会社を解雇されて金に困ったという犯行動機は短絡的で酌量の余地は無い」として、被告に実刑判決を言い渡した。

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