きょうの判決(1月21日・横浜地裁)

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・・・この日は、下記の1件以外にも401号法廷と403号法廷で裁判員裁判が行われていた。401号法廷の裁判員裁判については、筆者の都合により殆ど傍聴出来なかったのが悔やまれる。

①事件番号:令和2年(わ)第1657号
 罪 名:覚醒剤取締法違反
 判 決:懲役1年10ヶ月(未決勾留日数30日算入)・執行猶予4年<保護観察付>
 担 当:開發裁判官(単独)
 概 要:被告は昨年10月日に県内またはその周辺で覚醒剤を使用した。判決理由の中で開發裁判官は、「9年前の11年6月に同種事犯で懲役1年6ヶ月・執行猶予3年の有罪判決を言い渡されており、覚醒剤に対する依存性も否定出来ない」としながらも、「被告人が自首して反省しており、前回の猶予刑以外には前科が無い」として情状酌量を認めた。

②事件番号:令和2年(わ)第1451号等
 罪 名:窃盗
 判 決:懲役3年(未決勾留日数10日算入)
 担 当:開發裁判官(単独)
 概 要:被告は昨年4月と7月に横浜市中区内の路上で、自転車に乗っていた女性の背後からバイクで近付き、女性が前かごに乗せていたバッグをひったくり盗むなどした。判決理由の中で開發裁判官は、「予め着替えを用意して他人のバイクに乗り、被害者の追い抜きざまに犯行に及んだという態様は危険で、一定の計画性も認められる。これまで同種前科4犯を有しているのにも拘らず、直近前科の一部執行猶予中に犯行に及んでいる」として、被告に実刑判決を言い渡した。

③事件番号:令和2年(わ)第1862号
 罪 名:建造物侵入、窃盗
 判 決:懲役1年(未決勾留日数10日算入)
 担 当:中山裁判官(単独)
 概 要:被告は昨年11月に横浜市西区御所山町の建設現場へ侵入し、工具等(11600円相当)を盗んだ。判決理由の中で中山裁判官は、「昨年2月19日に同種事犯で懲役1年・執行猶予3年の有罪判決を言い渡されているのにも拘らず、前刑から9ヶ月足らずで本件犯行に及んでいる。『刑務所へ入りたかった』という身勝手な動機に酌量の余地は無い」として、被告に実刑判決を言い渡した。

④事件番号:令和元年(わ)第1195号
 罪 名:殺人
 判 決:懲役12年(未決勾留日数370日算入)
 担 当:鈴木裁判官(合議/裁判員裁判)
 概 要:被告は昨年5月5日に大和市下鶴間の祖母宅で、当時90歳の祖母の首を絞めて殺害した。弁護側は「犯行時、単純型統合失調症と広汎性発達障害の影響で心神耗弱状態だった」と起訴事実を争っていたが、判決理由の中で鈴木裁判長は「『精神病の可能性は無く、妄想には当たらない。統合失調とも、うつ病とも診断出来ず、自閉症スペクトラムとも診断出来ない』とする鑑定医の結論は合理的で、基本的に信用出来る。犯行動機は了解可能で、犯行当時に行動制御能力が著しく減退している状況は無かった」などと指摘し、被告の完全責任能力を認定。その上で、「被害者に対し、コルセット状のようなもので10分間以上にわたって首を締め続ける暴行を一方的に行ったという、強固な殺意に基づく卑劣な犯行。親族の配慮に欠いた言動も被告人を追い詰めた一因だが、同種事案の中では量刑上やや重い部類に属する」などとした。

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