きょうの判決(3月3日・横浜地裁)

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・・・この日は、13:10から403号法廷で覚せい剤取締法違反の罪に問われた被告に対し、判決が言い渡される予定だった。しかし、肝心の被告が時間になっても法廷へ姿を見せず、出廷した弁護人によると「体調不良になり、コロナ感染を疑って病院でPCR検査を受け、結果が出るまで医師から自宅待機の指示を受けた」との事だった。それを受けた梅本裁判官が「本人不出廷として開廷した上で期日を延期し、次回に判決する」と宣言してこの日は閉廷となったが、筆者がこうした理由で期日が延期となった公判を傍聴したのは、今回が初めてである。

①事件番号:令和2年(わ)第1766号
 罪 名:無免許過失運転致傷、道交法違反
 判 決:懲役10ヶ月
 担 当:野村裁判官(単独)
 概 要:被告は19年4月15日に横浜市旭区笹野台で乗用車を無免許運転した上、前方で信号待ちをしていた乗用車に追突して運転手の女性(32歳)に全治3週間の怪我を負わせたのにも拘らず、現場から逃走した。判決理由の中で野村裁判官は、「自動車運転上の基本的な注意義務を怠った過失は重大。事故を起こしたのに現場から一目散に逃走したもので、強い非難に値する」として、被告に実刑判決を言い渡した。

② 事件番号:令和2年(わ)第2008号
 罪 名:大麻取締法違反、関税法違反
 判 決:懲役1年・執行猶予3年
 担 当:中川裁判官(単独)
 概 要:被告は氏名不詳者らと共謀し、18年8月27日に大麻を密輸しようとした。判決理由の中で中川裁判官は、「薬理効果を求めて密輸したというもので、大麻に対する親和性が認められる」としながらも、「事実を認めて反省の態度を示しており、前科が無い」として情状酌量を認めた。

③ 事件番号:令和2年(わ)第1991号
 罪 名:道交法違反、道路運送車両法違反、自動車損害賠償保障法違反
 判 決:懲役10ヶ月
 担 当:中川裁判官(単独)
 概 要:被告は19年11月9日に横浜市旭区内で無車検・無保険の乗用車を無免許運転した上、警察の追跡を免れようとして民家の車庫へ衝突して建物を損壊させた。判決理由の中で中川裁判官は、「累犯2犯を有しているのにも拘らず、本件で再び無免許運転に及んだ上、刑務所へ逆戻りするのを恐れて逃走したもので、この種事犯に対する規範意識が低下している」として、被告に実刑判決を言い渡した。

④ 事件番号:令和2年(わ)第1700号等
 罪 名:死体遺棄、有印私文書偽造・同行使、詐欺
 判 決:懲役2年6ヶ月(未決勾留日数60日算入)・執行猶予3年
 担 当:鈴木裁判官(単独)
 概 要:被告は19年12月中旬に同棲していた男性(当時85歳)が横浜市神奈川区内の自宅で死亡したのを知りながら、昨年10月23日まで遺体を放置した。更に、昨年8月20日には特別定額給付金の申請書1通を男性名義で記入して行使した上、同年9月3日に男性名義の貯金口座に10万円を振込入金させるなどした。判決理由の中で鈴木裁判官は、「葬祭義務があったのに区役所へも届け出ず、10ヶ月にわたって自宅へ放置し続けたという不作為の悪質な犯行」としながらも、「各犯行を認めて反省の態度を示している。情状証人として出廷した兄が監督を誓約しており、これまで古い薬物事犯の前科1犯のみ」として情状酌量を認めた。判決言い渡し後、鈴木裁判官は「長らく疎遠になっていたお兄さんと、お父さんとの関係が復活したのは良かったこと」などと被告に語り掛けた。

⑤ 事件番号:令和2年(わ)第1983号
 罪 名:準強制わいせつ
 判 決:懲役1年6ヶ月・執行猶予3年
 担 当:梅本裁判官(単独)
 概 要:被告は昨年11月14日に妙蓮寺~反町を走行中の東急東横線の電車内で、眠っていた女性(18歳)の唇を撫で回したり胸を触るなどした。判決理由の中で梅本裁判官は、「帰宅中の車内で被害者を見つけるや隣に座り、乳房を直接触るなどしたという大胆且つ卑劣な犯行態様。酔余の犯行とは言え、身勝手な動機に酌量の余地は無い」としながらも、「30万円のしょく罪寄付をして反省の態度を示しており、これまで前科・前歴が無い」として情状酌量を認めた。
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