埠頭に吹く「すきま風」? [横浜地裁 令和2年(行ウ)第49号]

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・・・新港ふ頭の荷さばき地の使用許可申請を横須賀市が不許可としたのは不当であるとして、自動車輸出業務を行う相模運輸倉庫が処分の取消を求めていた行政訴訟の第2回口頭弁論が、2月15日に横浜地裁の502号法廷で開かれた。

 本件については、昨年10月に相模運輸倉庫が提訴へ踏み切った事を新聞各紙が報道するなど、以前から注目を集めていた。
 昨年12月16日に開かれた第1回口頭弁論では原告・被告の双方が争う構えを示しており、第2回口頭弁論でも双方が歩み寄る姿勢は一向に見られなかった。それどころか、原告は裁判長の問いかけに対して「(年度末となる)3月31日に再申請して請求を続行する」との意向を示し、それを受けた裁判所は「訴えの併合か変更で対応する」と返答。被告も反論を続ける意向を示し、争いは長期化の様相を呈してきた。

 ちなみに、本件は下記の新聞記事で紹介されている通り、今年の7月に就航を予定しているフェリー計画が紛争の発端となっている。この点について筆者は、訴訟の長期化がフェリーの運航に影響を及ぼすのか否かを市の関係者へ尋ねてみた所、「今の所は予定通り計画を進める」との返事だった。
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 「フェリー就航前提」と反発 港運会社が横須賀市を提訴
   朝日新聞デジタル 2020年10月15日 10時30分
 来年7月に予定される横須賀市と北九州市を結ぶフェリー航路新設をめぐり、その発着地となる横須賀港・新港ふ頭で輸出自動車の荷役にあたる港湾運送会社が14日、同港を管理する横須賀市を相手取って行政事件訴訟法に基づく抗告訴訟を横浜地裁に起こした。フェリー就航を前提とした市の港湾運営を「違法」と主張し、就航計画の見直しを求める構えだ。
 提訴したのは横須賀市の「相模運輸倉庫」。地元港湾関係16社でつくる横須賀港運協会の代表でもある。協会はこれまで、新港ふ頭での就航計画の撤回を要請してきたが市が応じず、同社が問題の解決を目指して法的措置に踏み切った。
 同社が違法と主張するのは、新港ふ頭(約4・2ヘクタール)のうち、自動車運搬船への船積みで使うエリアの一部が、「港湾施設用地」(約0・3ヘクタール)に用途変更されたことだ。市による変更は9月17日付。フェリーを運航する「東京九州フェリー」(北九州市)が、用途変更された土地に旅客用フェリーターミナルを建設する予定で、同24日に関連工事がスタートした。
 ふ頭には今、工事現場を囲うフェンスが立つ。自動車運搬船は工事開始後の9月30日と10月9日にも接岸したが、相模運輸倉庫は「工事で荷役に影響が出ている」と指摘する。同社は用途変更は無効として従来通りの使用を申請したが、市は9日付で不許可処分にしたため、処分の取り消しを求めて提訴した。
 市は「訴状が届いていないため、コメントはできない」としている。
 港湾業界がフェリー就航に反発する背景には、横須賀港の開発や利用を定めた「港湾計画」がある。港湾法で策定が規定されたこの計画を、市が最後に見直したのは、就航計画が持ち上がる前の2016年3月。見直しに至る協議では、今回の対立につながる二つの方向性が示されていた。
 その一つが自動車輸出拠点としての新港ふ頭の位置づけ。輸出自動車を「付加価値が高い横須賀港の主要貨物」とし、ふ頭の機能強化が今後の課題とされた。
 もう一つは、九州方面へのフェリーなどの定期航路の開設。誘致先は新港ふ頭から約8キロ南の「久里浜地区」が前提だった。だが、市とフェリー会社が18年12月に北九州市への就航を発表した当初から、両者は横須賀港での発着地を「新港ふ頭」としていた。
 こうした点を踏まえ、相模運輸倉庫は市の港湾運営について「違法」と主張している。訴状では、フェリー就航が自動車輸出拠点としての新港ふ頭の性質を大きく変えると指摘。フェリーターミナルの建設用地としてふ頭の一部を用途変更するなど、港湾計画を変更しないまま就航計画を進める市の行為は、違法な裁量権の行使だと訴えている。
 同社の鈴木稔社長は「市の行為を見過ごせば新港ふ頭での荷役は立ち行かなくなる。事業存続をかけて裁判に臨む」と話した。(佐々木康之)

  【朝日新聞デジタル→https://www.asahi.com/articles/ASNBG6S7FNB1ULOB003.html

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