地裁の小窓 ー傍聴最前線ー

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zoom RSS きょうの判決(2月6日・横浜地裁)

<<   作成日時 : 2017/02/06 21:00   >>

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・・・この日は、筆者にとっては久し振りの判決傍聴だった。注目に値する判決を何件も傍聴出来たのは収穫だったが、時間が重複して一部の判決を傍聴出来なかったのは悔やまれる。

@事件番号:平成28年(わ)第1723号
  罪 名:地方公務員法違反
  判 決:懲役1年・執行猶予3年
  担 当:片山裁判官(単独)
  概 要:神奈川県警伊勢佐木署の刑事2課に所属する警察官だった被告は、昨年3月と4月に県内またはその周辺で知人に対し、4名の個人情報を供与するなどした。判決理由の中で片山裁判官は「警察官の立場を悪用して4名の個人情報を取得した、公務員としての服務に違反した悪質な犯行。ヤミ金業者の取立てと知りながら本件犯行を行っており、強い非難に値する」としながらも、「事実を認めて反省している。県警からは懲戒免職処分を受け、社会的制裁を受けている」として情状酌量を認めた。

A事件番号:平成28年(わ)第1885号
  罪 名:覚せい剤取締法違反幇助
  判 決:懲役1年・執行猶予3年
  担 当:片山裁判官(単独)
  概 要:被告は知人の暴力団関係者から依頼を受け、覚せい剤の有償譲渡の仲介をするなどした。判決理由の中で片山裁判官は、「被告人は服役前科2犯を有しているにも拘らず常習的に仲介行為を行っており、規範意識が欠如している」としながらも、「積極的に仲介行為をしたとは認められず、前刑執行終了後からは10年以上経過している」として情状酌量を認めた。

B事件番号:平成28年(わ)第666号等
  罪 名:県迷惑行為等防止条例違反
  判 決:懲役10ヶ月(未決勾留日数170日算入)
  担 当:近藤裁判官(単独)
  概 要:被告は昨年4月に横浜市神奈川区内のコンビ二店で、女子高生の尻を触るなどした。弁護側は起訴事実を争っていたが、判決理由の中で近藤裁判官は「昨年4月の勾留質問時に犯行を認める供述をしており、5月の起訴直前にも検察官に認める供述をしているなど、自白調書の任意性が認められる。当日の被告人の歩行経路は、犯行状況と十分に整合している」などと指摘。その上で、「昨年2月に同種事犯で懲役6ヶ月・執行猶予3年(保護観察付き)の有罪判決を言い渡されたにも拘らず、前刑の宣告から僅か3ヶ月で犯行に及んでいる」として、被告に実刑判決を言い渡した。

C事件番号:平成28年(わ)第1969号
  罪 名:麻薬及び向精神薬取締法違反
  判 決:懲役1年6ヶ月・執行猶予3年
  担 当:近藤裁判官(単独)
  概 要:横浜市旭区内の病院に外科医として勤務していた被告は、昨年10月に医療用麻薬を自己使用目的で所持するなどした。判決理由の中で近藤裁判官は、「現職の医師が自己使用目的で所持していたという態様は芳しくない。医師としての社会的信用を毀損する身勝手な犯行」としながらも、「持ち出した水溶液は7.9mlと少量で、前科・前歴も無い。本件で新聞報道がなされて一定の社会的制裁を受けた」として情状酌量を認めた。

D事件番号:平成28年(わ)第1906号
  罪 名:過失運転致傷
  判 決:禁固1年・執行猶予3年
  担 当:大森裁判官(単独)
  概 要:被告は昨年5月に乗用車を運転中、大和市内の交差点を直進する際に横断歩道を渡っていた男性(62歳)をはねて加療138日間の重傷を負わせた。判決理由の中で大森裁判官は、「自動車運転手としての基本的注意義務を怠った過失は小さくない」としながらも、「任意保険で賠償される見込みがあり、前科が無い」として情状酌量を認めた。

E事件番号:平成28年(わ)第955号
  罪 名:強姦致傷
  判 決:懲役9年(未決勾留日数100日算入)
  担 当:青沼裁判官(合議/裁判員裁判)  
  概 要:被告は昨年4月に横浜市内の路上で、帰宅途中の女性(29歳)を背後から襲って姦淫し、全治7日間の怪我を負わせた。弁護側は「姦淫は同意の上だった」起訴事実を争っていたが、判決理由の中で青沼裁判長は「被害者の証言内容は現場状況とも符合しており、十分な信用性が認められる。被告人の供述内容は証拠上の事実と照らせばかなり不自然」などと指摘。その上で、「被害者が嘔吐した後も継続するなどしており、犯行態様は執拗で悪質。同種事犯の中では重い部類に属する」とした。

F事件番号:平成27年(わ)第1139号等
  罪 名:強姦致傷、強姦
  判 決:懲役18年(未決勾留日数300日算入)
  担 当:松田裁判官(合議/裁判員裁判)  
  概 要:被告は当時交際していた女と共謀し、14年9月に相模原市南区内のアパートで女性Aを暴行・脅迫して姦淫した上、15年4月と6月にも当時13歳の少女2人に同様の手口で姦淫し、うち1人に怪我を負わせるなどした。弁護側は起訴事実を全面的に争っていたが、判決理由の中で松田裁判長は「被害者Aの証言は極めて具体的で詳細な上、動画撮影の音声部分とも符合している。被告人の供述・説明は不合理と言うしかなく、到底信用出来ない」などと指摘。その上で、「被害者の恐怖心を利用するなど、計画性の高さと巧妙さは明らか。被害者Cは性病まで移されており、被害者の苦痛は筆舌に尽くし難い。性欲と支配欲から犯行に及ぶなど酌量すべき事情は全く無く、同種事案の中では最も重い部類に属する」などとした。

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