|
・・・昨年11月に横浜市金沢区内のスーパー食料品売り場で、にぎり寿司等5点(1900円相当)を万引きしたとして、窃盗の罪に問われた被告の公判が1月31日に横浜地裁で開かれ、罪状認否で被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。 冒頭陳述で検察側は、被告は32歳の時から万引きで検挙され、うち7犯で服役している事や、捜査段階で「少しでも節約したい気持ちで万引きした」などと供述していた事を明らかにした。 証人尋問(被告の弟)を経て行われた被告人質問で、犯行動機を問われた被告は「自分でもよく分からないが、まるで取り憑かれたようになると言われた」などと釈明。今後については「人様のお役に立てるように、ボランティアでもしたい」とも述べた。 論告で検察側は、「前刑執行終了後1年2ヶ月での再犯であり、犯情は悪質。万引きの手口は巧妙で、場慣れした犯行」として、被告に懲役2年を求刑。対する弁護側は「被害金額は1900円と多額ではなく、被害店舗とは示談も成立している。被告人は自分自身の変貌ぶりが理解出来ずに悩んでいたが、今後は精神科へ通院する意向を示している」として寛大な判決を求め、結審した。 判決は2月7日に言い渡される予定。 (傍聴席) やはり被告は、法廷に戻って来てしまった。 08年3月に横浜市金沢区のスーパーで万引きしたとして常習累犯窃盗の罪に問われ、懲役2年4ヶ月の実刑判決(担当:川口裁判官)を受けて服役して以来、約3年6ヶ月振りに筆者と”御対面”と相成った訳だが、被告は白髪が増えた以外に変わった様子は感じられなかった。 「スリ目の女」 前回事件で現行犯逮捕した警察官は、被告をそう表現していた。 還暦を刑務所で迎える事になる被告は、素人目からでは丸顔で単に早口(口も軽いが・・・)のオバサンにしか見えない。しかし、目の前で”獲物”を見つけるや否や豹変するらしく、それ故、万引きする度に警備担当者から目を付けられた結果、前科は8犯に及ぶという有様。 今回は今回で、一旦は警備員の制止を振り切って自転車で現場から逃走したものの、逃げる途中で落とした自分のカバンから身元が判明し、またもやあっけなく警察に逮捕されてしまうという滑稽ぶりには、筆者も一種の哀れみさえ感じてしまう。 それにしても、よく分からないのが犯行動機だ。被告自身も再三再四「よく分からない」と述べていたので、本人も漠然と万引きを繰り返している可能性は否定出来ない。前回公判では「貯金を下ろしながら生活していた」と経済的理由を示唆していたが、そもそも持ち家で夫も子もいる身の上。はたから見れば何の変哲も無い普通の主婦であるにも拘らず、何故か盗癖だけは30年近くも治らないというのは全く理解に苦しむ。 今回は弁護人に促された影響もあってか、被告も「社会復帰後は精神科へ通う」と明言。しかし、これと言った明確な理由も無しに万引きを繰り返してきた被告が精神科へ通院してカウンセリング等を受けるだけで、果たして”心の病”を治せるのかどうかについては、やや疑問の余地がある。 ただ、裁判官も被告人質問で「あくまでも大事なのは、あなたの意志ですよ」と諭していたように、被告自身が性根を据えて自分の内心と向き合えるのかが今後を占う上で一つの鍵となるのかも知れない。 いずれにせよ、やらないよりはやった方がまし、と言うものだ。どうすれば自身の盗癖を治せるのか、どうすれば家族で平穏な生活をする事が出来るのか、被告は刑務所へ行く前から真剣に考えるべきである。 (追補) 本事件の判決公判が2月7日に開かれ、成川裁判官は被告に懲役1年10ヶ月の実刑判決を言い渡した。 |
| << 前記事(2012/01/28) | ブログのトップへ | 後記事(2012/02/03) >> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2012/01/28) | ブログのトップへ | 後記事(2012/02/03) >> |